●土・木灰を差し上げます

左:沈殿物の土/右:木灰

箱本館「紺屋」では、藍染めをするために藍の染液を仕込んでいます。
そこで必ず必要なのが、スクモです。
スクモとは、タデアイの葉を乾燥・発酵させたもので、このスクモの中に青色の成分が含まれていて、藍染めの原料となるのです。

染まらなくなった藍の染液には、青色の成分がほとんど無くなったスクモや仕込みや日々の管理で混ぜ入れたものなどの沈殿物が残ります。
藍染めにはもう利用できなくなったこの沈殿物は、乾燥させると土のようになります。
藍の染液はアルカリ性のため、この土もアルカリ性です。
この土の利用方法として、酸性に傾いた土壌の改良材として使ったりできるそうです。
当館でも、タデアイを栽培していますので、その畑の土に石灰代わりに混ぜ込んだりしています。
そこで、この土を園芸や菜園などにご利用いただければと思います。
ただし、花や野菜用として販売されている土などをご利用の場合は、すでにバランスの良い土となっていますので、ご利用はお控え下さい。

また、藍の染液を仕込むために灰汁(あく)が必要なので、木灰から灰汁を取って使用しています。
当館では、灰汁を取り終えた木灰は、役割を終えてしまいます。
灰汁が抜けている木灰の利用方法として、やきものの釉薬として使ったりできるそうです。
そこで、釉薬として、また、それ以外の活用方法があれば、ぜひ、ご利用いただければと思います。
ただし、釉薬としてご利用の際は、テストピースを焼成して色合いなど、ご確認いただくことをお勧めします。

土、木灰ともに、当館まで取りにお越しいただける方に差し上げます。
また、どちらも使用が終了するたびに出てくるものですので、常に一定量があるわけではありません。
ご興味のある方は、事前にご連絡下さい。(電話・FAX・メール)

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